@hihihiroroのLog

ダラダラと。本ブログは、個人の意見であり、所属会社とは関係がありません。

「Webエンジニアが知っておきたいインフラの基本」を読んだ

2015年に買ったけど読んでなかった本。
積読をなくしていくために読みやすそうと思って通勤時間にサクサクと読んでみた。

8章構成で、章構成は以下。

  1. Webサービスにおけるインフラの役割
  2. インフラ技術の基礎知識
  3. Webサービスのサーバ構成ベストプラクティス
  4. インフラ手配の基礎知識
  5. システム監視の基本
  6. ステータスモニタリング
  7. ボトルネックの見つけ方
  8. チューニングレシピ

インフラ基礎

4章までの前半部分は、インフラについての基礎知識が広く浅く説明されている。
ネットワークについての説明、ACID、ロックと排他処理、キャッシュ、キューイングやCPU・メモリなどサーバについての説明と本当に幅広くわかりやすく読みやすく書いてある。
その他にも、サーバ構成の考え方や、故障時のフローの確認の重要性や、障害時におけるテスト&負荷試験などの必要性についても書いてある。
Webエンジニアだけではなく、開発物に関わる人はこの前半部分だけは読んでおくと良いと思う。
この知識をもっているだけで、話をするときの伝わり具合、理解が大分違うのではないかと思った。企画の人やデザイナの方にも是非ここまでは読んでもらいたい。

運用・チューニング

5章からの後半部分は、監視・チューニングを行うための考え方、具体的に見るべき箇所、ボトルネックに対する対策などサービスを運用するために必要な知識が目白押しだった。
OS、ApacheMySQLに関しては最後の章でチューニングレシピも載っている。
ここ数年ISUCONに同期と参加しているのだが、何故この部分を先に読んでおかなかったのかと思った。監視ツールやコマンドの使い方なども載っているのでサービスを持っている人は必読だと思う。
後半部分でのおすすめは5章のシステム監視の基本。ここに監視が必要な理由、監視の定義の決め方、障害対応方法、対応後の振り返りなど監視について知っておくべきことが30ページほどでまとまっている。ここの部分に関しては、人に説明ができるように何回か読み返しておきたい。

まとめ

サービスを運用管理する人は読んだほうが良い。

最後は一番気に入った箇所を引用して終わりにしたい。

運用とは育てること!
システムそのものだけでなく、手順や関して意義などもはじめから多くは望まず、随時育てましょう。
出典 : Webエンジニアが知っておきたいインフラの基本(P. 103)

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