NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版 (日本経済新聞出版)
- 作者:マーシャル・B・ローゼンバーグ,安納献
- 発売日: 2018/04/20
- メディア: Kindle版
NVCとは、非暴力コミュニケーション(Non Violent Communication) という、人を思いやる気持ちを引き出せるようなコミュニケーションの方法の考案でである。
NVC のプロセス
- 観察。相手の行動について評価を交えることなく観察する。
- 感情。相手の行動を観察したときの自分の感情に注目する。
- 自分の感情の根底の見極め。自分が何を必要としているから自分のその感情が引き起こされているのか自覚する。
- 要求。自分の人生を豊かにするために要求する。
自分も他人も傷つけてしまうコミュニケーションとして、道徳を持ち出す、比較をする、責任回避をするなどの実例が紹介されていた。
これらのことがあると先入観や思い込みが先立ってしまい対立した意思疎通が起きてしまう。それを避けるため、一切の評価を抜いた事実だけの観察を述べ、その観察に対する自分の感情とニーズを述べて、自分の要求を伝えることが大切だと説明されている。
こうすることで、NVCでは相手に抵抗感を抱かせたり自分の感情を犠牲にすることなく、人を思いやるコミュニケーションができると説明されている。
この本を読んで思い出したのは、人に理解をされていないなと思うときは自分の考え、特に感情を共感されていないときだなと思った。
人に話をするときには自分の考えを極力含めず、事実を話すようにしようと心がけていたがそれだけでは駄目だということを思った。話し合いをするときや意見交換のときに事実だけ言っても意味がないが知識から話をしてしまうことが多かった。
話をする場所や関係によって変わるのだろう。
自分の考えや感情がうまく表現できない。どう思っているかを答えることなどが苦手である。そのため自分が何をしたいのか、したいと思ったことをうまく伝えることができないことを多々感じる。本書を参考に人との関係性だけではなく、自分自身のことをよく理解するためにもNVC をしっかり噛み締めてみようと思う。
まとめ
- NVC のプロセスを実践してみようと思う
- まずは他人にではなく自分の考えに対してやってみる
- 自分みたいに悩んでいる人がいたら本書を推薦してみたいと思った
- 作者:ジェイソン・ジェイ,ガブリエル・グラント
- 発売日: 2018/03/07
- メディア: Kindle版
- 作者:トーマ ダンサンブール
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- メディア: 単行本