レビュワーとして参加させていただき、絹本をいただいていたのだが読むことがすぐできなかった。ようやく読み終わったので。
目次は以下
第1章 導入:重要なパズルを解くために
第2章 組織:機能する組織を作り、維持する
第3章 ツール:変化をマネジメントする手法
第4章 アプローチ:問題解決につなげる
第5章 文化:継続的に取り組んで育成する
第6章 キャリア:同僚と自分に対して責任を持つ
第7章 さらに先へ
チームについて考えなきゃと思うことが多くなってきたので、とても良いタイミングで読めて良かったと思っている。
2章ではチームの4段階が紹介されている。
- 遅延
- バックログが毎週伸びている
- ハードワークにも関わらず進捗が乏しい
- 改善策は、人を採用する
- 現状維持
- 技術的負債の解消に取り組めていない
- メンバーは余裕なく一生懸命働いている
- 改善策は、仕掛かりを減らす
- 負債返済中
- 負債の解消に取り組んでいる
- 負債返済の恩恵を雪だるま式で受けている
- 改善策は、時間を増やす
- 革新
- 技術的負債が少ない状態
- ユーザのニーズに満たすことができる
- 改善策は、ゆとりを増やす
チームの改善をするためにはシステムの改善に適切に取り組む必要がある。それがうまくいくことによってチームが徐々に改善できるとのことで、まずは時間がかかっている、手が出せなくなっている負債をなくすことに全力を傾けることが良いとのこと。また、複数に対して投資をするのではなく、1つずつ順番に集中して投資をすることが大事と言われている。
負債をなくし進歩するためとしてマイグレーションが説明されていた。ここに関しては何度も関わってきた身としては納得感を感じて読んでいた。なんで今自分がこんなことをと思うこともあるが、今後自分の関わったシステムに関わった人も同じことを思うってことを忘れずに設計、開発していこうと再度思った。悪気など何もなく、作った時点でのベストのものだったのだと思いマイグレを頑張りたい。そして自分もベストなものを考えていきたい。
他に気になったのはゴールについての話。
よく定量的にという話から数字が含まれるゴールが書くことが多いが、それだけでは良くないことが説明されていた。本書では以下の4種類の項目の組み合わせが必要とのこと。
- ターゲット:到達したい場所を示す
- ベースライン:現在の場所を示す
- トレンド:現在の速度を示す
- タイムフレーム:変化の機関を設定する
自分のゴールを決める際にもそうだが、他のメンバーのゴールを考える際にも気にしていこうと思う。
他にも採用やキャリアについての記載も多くされており、とても役にたつ情報がたくさんあるなと思った。
ただ、採用については今のところはあまり関わることがないのでふーんくらいの思いで読んで終わってしまった。キャリアはあまり、考えずにここまできた。やりたいことを探すことがあまりなく、もらった技術・仕事を問題なくこなせることを目指すほうが性に合っている。それでも一定の方々と色々話ができるようになっているのは良かったと思うことの一つ。
最後の章では本や論文がたくさん紹介されている。読んだことのないものもいっぱいあったので、時間ができたら少しずつ読んでみたいなと思っている。
以前に人と話していたときに論文を読んでいることを聞きすごいなと思っていた。1次情報にふれることの重要性はわかっているつもりだけど、自分では全然できていない。本書で紹介されていた論文が使われている技術はたくさん使っているのにちゃんと調べたことがないことにびっくりした。
英語が苦手だが趣味として読んでみたいとも思ったので、英語も勉強しつつ論文にもちゃんと手を出していきたい。
まとめ
- チームについての実践知がもりもりな本だった
- 耳に痛いことがたくさん欠かされているので逃げずに受け止めないと
- まだまだ勉強するものがたくさんあるのでまずは英語…かな