@hihihiroroのLog

ダラダラと。本ブログは、個人の意見であり、所属会社とは関係がありません。

「クラウドFinOps 第2版」を読んだ

お金の削減をしようと言われることが増えてきている。
そんな時にFinOps という用語を聞くことが増えているなと思った時にこの本が出るとの情報を見たので買って読んでみた。

目次は以下。

  • 第1部 FinOps の紹介
  • 第2部 Inform フェーズ
    • 9章 FinOps ライフサイクル
    • 10章 Inform フェーズ:あなたの現在地はどこですか?
    • 11章 配布:すべての費用を割り当てる
    • 12章 タグ、ラベル、アカウント、あぁ大変!
    • 13章 正確な予測
  • 第3部 Optimize フェーズ
    • 14章 Optimize フェーズ:目標達成のための調整
    • 15章 使用量の低減:使用量の最適化
    • 16章 支払いの低減:料金(レート)の最適化
    • 17章 コミットメント割引の理解
    • 18章 コミットメントベースの割引戦略の構築
    • 19章 接続可能性(サステナビリティ):FinOps とGreenOps の連携
  • 第4部 Operate フェーズ
    • 20章 Operate フェーズ:ビジネスゴールへのチームの適合
    • 21章 コスト管理の自動化
    • 22章 メトリクス駆動型コスト最適化
    • 23章 コンテナの世界におけるFinOps
    • 24章 エンジニアとの協力によるFinOps の実現
    • 25章 他のフレームワークとの結び付き
    • 26章 FinOps の悟りの境地:データ駆動型の意思決定
    • 27章 「秘密の材料」、それはあなた自身

FinOps の基本原則として以下が挙げられている。

  • 各チームは協力する必要がある
  • 意思決定はクラウドの事業価値に基づいて行う
  • すべての人が自分のクラウド使用量に当事者意識を持つ
  • FinOps のレポートはアクセスしやすくタイムリーであるべき
  • 組織横断の専門チームが中心となりFinOps を推進する
  • クラウド変動費モデルを活用する

FinOps と聞いて思っていたのが、いかに安くするかを考えるようになってしまっていたのだが、本書を読むとFinOps の定義は以下と紹介されている。

FinOps は、エンジニアリング、財務、技術、ビジネスチームがデータ駆動型な支出決定の協力をし合うことで、組織が最大のビジネス価値を得られるように支援する、進化し続けるクラウド財務管理の規律および文化的な実践です。

クラウドFinOps 第2版 p.4

金額を下げることが目的ではなく、ビジネス価値が最大になるようクラウド費用を調整していく文化的な実践とのこと。本書で何度も出てくるのはプロダクトに関わる全ての人が対象、継続的に進化し続けることが大事ということ。エンジニアだけではなくビジネスチームも、財務も一緒になって改善していくことが説明されている。

誰かが率先をして動くことは良いのだろうが、すべての人が当事者意識をもって取り組む必要があるという説明が至る所に記載がある。それぞれの立場で何を考え行動するべきかがいろんなところで説明されている。やるべきことに迷った時は本書を調べれば出てくるであろう。1回読んだら終わりにするのではなく、必要になるたびに情報を探すための本なのだと思う。

FinOps ライフサイクルとして以下のフェーズが説明されている。

  • Inform フェーズ・・・各チームの支出とリソースの利用状況を正確に可視化
  • Optimize フェーズ・・・目的に適した最適化の方法を選択
  • Operate フェーズ・・・目標達成のために必要な継続的な改善と運用

費用の予測はとても難しそうである。サービス特性がわからないとアーキテクチャがあっているのかどうかも決めれないだろう。しっかりと対応するためにはプロダクトについても継続的に学習していく必要があるのだろうな。そしてエンジニア以外の人と話をするためにうまい翻訳ができるように用語を揃えることも大事なのだということを学んだ。
14章以降がOptimize、Operate フェーズの具体的な話が記載されているので、今後自分たちの費用を見直す時に、それぞれ必要な章を参考にしながら最適化をすすめていければなと思う。

まとめ

  • まずは細かく金額を可視化することを目指すのだ
  • 最適化の前に明らかな無駄は排除していくぞ
  • 共有基盤の場合の最適化ってなんだろうって考えてみる