クラウドFinOps 第2版を買いに行った時に同じ棚で見かけたので買ってみた。
クラウドFinOps 第2版の感想はこちら。
目次は以下。
1章 [ゼロからはじめる]クラウド管理の基礎知識
2章 ソフトウェア開発・運用における会計の基本
3章 コスト最適化の進め方
4章 コスト可視化
5章 コスト最適化の計画
6章 コンピュートコストの最適化
7章 ストレージコストの最適化
8章 データベースコストの最適化
9章 運用コストの最適化
10章 継続的コスト最適化
2章で企業会計の知識について触れられているのが面白かった。会計についてはいくつか本を読んで見ているが、自分の立場からすると遠いこともあり記憶が薄くなってしまうので再度勉強できるのは助かった。クラウドコストとオンプレミス費が会計上どのような扱いになるかが説明されていたので、今後は遠いと感じることはあるとしても忘れずにいようと思った。
6〜8章では利用されることが多い主要サービスについての最適化方法が紹介されている。どこかのクラウドベンダに限定することなく説明されているのでどこを使っていても役にたてれる情報だと思う。ただし具体的な話が書かれているわけではないため、実際に作業を行う場合にはそれぞれのクラウドベンダが出してくれているドキュメントなどを参考にしていくのが良いのだろう。
タイトルにはじめてのとついている通り、これからコストについて考えていこうという時に読むと良いのかなと思う本であった。所属部署に関係なく考える必要があるため、どの部署の人でも少しの勉強は必要だとしても読むことができると思うのでまずは最低知識として得るために読んでみるのは良いのかなと思った。
自分のいるような横断で提供するような部署だとそれぞれのプロダクトに対しての貢献度がわかりにくくなってしまう。これがわかるようにするためにも現在料金の割り当てがどうなっているかを頑張って計算してもらったりしている。この動きは間違ってなさそうなのでこのまますすめていきたいなというのと、いかに利用されたかをすぐに出せるようなアーキテクチャにしていきたいなと思った*1。
またプロダクト直下にいるシステム管理者か全社でのシステム管理者に所属して全体最適での動きもしてみたいなとも思った。
まとめ
- まずは可視化してみて料金の分布をみてみようと思った
- 会計についての勉強は再度やってみようと思った
- アーキテクチャを考える時の一つの指標として覚えておく
*1:これをやるためにコストがあがってしまったら意味がないのでうまい仕組み化したい