今年は色々勉強をしようと思って積読になっている本を消化している。 ウェブオペレーションはすでに1年位以上放置してしまっていた。
ウェブオペレーション ―サイト運用管理の実践テクニック (THEORY/IN/PRACTICE)
- 作者: John Allspaw,Jesse Robbins,角征典
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2011/05/14
- メディア: 大型本
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ウェブオペレーションという単語は株式会社はてなのエンジニアの名前ではよく聞いているけど具体的にどういう人なのかは分かってなかった。ざっくりオペレーション側のことなのかなと思っていたけど、役者まえがきによると「ITシステム管理の専門分野で、ウェブアプリケーションの開発・運営・保守・調整・修理を含む」らしい。開発も入るのか。
内容は複数の寄稿者によるウェブサイトの運用にまつわるトピックを扱ったエッセイ集になっている。目次を見てもらえれば分かるけれども内容は寄稿者によって違うので本当に幅広い。面白く読んだのは4、7、13、17章。
φ(..)メモ
継続的デプロイ
小さなサイズでの設計・実装・デプロイが大事だと書かれている。わかってはいるけど出来ていない。 少し他のエンジニアとも話をしてみたところ何回も同じバッチをリリースするのが面倒くさい、テストを回すのに時間がかかると嫌がっていた。どちらも自動化しておいて、ボタン1つ押せばテスト、リリース、切り戻しができるようにしておけば良いのだろう。まだまだやることは多いな。
いかにして複雑なシステムは失敗するか
リチャード・クック博士の論文について書いてある。失敗する理由がきれいにまとまっていると思った。短いので何回も読んで自分の中でまとめておきたい。
障害を活用する:ふりかえりの技芸と科学
部署の中でふりかえりをよくやっているのを見るが改善までうまくいってるのを見てない。全員参加していない、その場で振り返ったら終わっていることが多い気がした。以下のことをやってないからなんだろうなと思った。
改善は完了するまで追跡しなければならない。
ふりかえって終わってしまっているので定期的な観測をしていくようにする。
夜中に聞こえる奇妙な物音(と、ぐっすり眠る方法)
そうだよね。ちゃんと眠りたいよね。
誰も信じない
新卒で配属されて最初の1年間先輩にずっと言われていた。できる人だからってミスしないわけでもないし、なによりも自分が間違うはずがないと思って信じ切らないようにと言われた。今でもこれは守っている。
技術的にも面白い
6章の監視、12章のリレーショナルデータベース、14章のストレージ、15章のNoSQLについては運用者はもちろん開発者も知っておくべき知識であることは間違いない。
まとめ
ウェブサービスに関わっている人には読むのをオススメしていきたい本だった。2011年の本ではあるが今も必要な知識であることは問題ないと思う。DevOpsやSREに必要な考え方がまとまっていると思う。新卒が一歩すすむために読むのにもちょうど良さそうなのでチームの若い子に読ませてみようと。