@hihihiroroのLog

ダラダラと。本ブログは、個人の意見であり、所属会社とは関係がありません。

「キャパシティプランニング」を読んだ

薄いし気になる内容だったので積んである本棚から抜き出して読んでみた。
購入履歴を見ると2017年に買っていたらしい。

第1章 キャパシティプランニングにおける目標、課題、およびプロセス
第2章 キャパシティの目標設定
第3章 計測:キャパシティの単位
第4章 動向の計測
第5章 配置
付録A 仮想化とクラウドコンピューティング
付録B 瞬間的な増加への対応
付録C キャパシティツール

Flickr のキャパシティプランニングを実例を混ぜながら紹介してくれていた。
本書で紹介されているキャパシティとはWeb サービスの運営に必要なリソース(サーバ、ディスク、ネットワーク回線、データセンタなど) を指している。これらのリソースが足りない状態にならず、ただ潤沢に余りすぎている状態にもならない状態をいかにうまく見積もり、準備するために何をするべきかが紹介されている。

見積もり予測をするためには計測が必要だということがところどころに書かれている。「推測するな計測せよ」という言葉を聞くことが多々ある。本書でもまずは計測をすることをすすめている。そして、実際にFlickr で計測するために行ったこと、行った結果のグラフなどが紹介されているのである。実際にサービスの計測データが載せられて解説されているので想像がとてもしやすかった。
本書では計測はオプションではなく必須のものであり、エンジニアリングのためだけではなく財務、サービス、製品管理など幅広く情報を与えれると説明している。これらの計測のため条件を変えて実験することなどが丁寧に書かれていた。3章と4章で計測、そして計測を使っての予測の説明がされているので自分のサービスでも同じくやってみようと思った。

付録ではクラウドの利用について、実際にクラウドを使用しているサービス、仕様を諦めたサービスの選定理由も含めて紹介されている。クラウドサービスによって得られるものと得られないものを利用者が把握し、利点が自社のサービスや成長の度合いに合致する際には利用することが書かれている。当たり前のことだが大事なことだろう。クラウドを使っていると金の弾丸に頼ってしまうことが多いし、それで良いとも思っているがちゃんと調べることも大切だろうな。

まとめ

  • 繰り返し読むことでテクニックを身に着けたい
  • 計測とフィードバックをする仕組みをつくろ
  • インフラが利用可能であることを信頼せよ。しかし、自分で確認せよ。