@hihihiroroのLog

ダラダラと。本ブログは、個人の意見であり、所属会社とは関係がありません。

「心理的安全性のつくりかた」を読んだ

チームでうまく働くためには心理的安全性が大事だとよく聞くので、心理的安全性の作り方を学んでみようと思った。

心理的安全性」とは、組織やチーム全体の成果に向けた、率直な意見、素朴な質問、違和感の指摘がいつでも誰でも気兼ねなく言える状態のことと説明されている。ヌルい職場と心理的安全性の高い職場は別であると紹介されている。安全という言葉を日常的な意味で捉えると間違ったチームになってしまう。
本書ではチームの心理的安全性の因子を日本にあわせて4つにまとめられている。

  1. 話しやすさ(何を言っても大丈夫)
  2. 助け合い(困った時はお互い様)
  3. 挑戦(とりあえずやってみよう)
  4. 新奇歓迎(異能、どんとこい)

もともとは、「無知・無能・邪魔・ネガティブ」とネガティブな因子を紹介されていたが、日本版ではポジティブな因子が紹介されている。これらを守るだけで心理的安全性のあるチームになるわけではないんだろうが、心理的安全性のあるチームにはかならずある因子なのだろう。

心理的安全なチームを作るためには、心理的柔軟性のある行動が大事。心理的柔軟性を身につけるための3つの要素が紹介されている。

  1. 必要な困難に直面し、変えられないものを受け入れる
  2. 大切なことへ向かい、変えられるものに取り組む
  3. それら変えられないものと、変えられるものをマインドフルに見分ける

思考を優先させるのではなく、現実のフィードバックを優先することが大事と説明されている。その他にも変えられるものから変えることの大事さが説明されている。人が変わることを期待するだけではなく、自分が変わることが大事。自分が積極的に変わることによって自分の行動の影響で他人を、他人の価値観を変えていくことをしていくことができると紹介されていた。この章を読んだときに思い出したのは、椎葉さんが Scrum Fest Osaka 2021 で話していた内容そのままだなと思った。椎葉さんにはイベントのあと再演してもらったが頷くことしかできなかった。

speakerdeck.com

実際に行動を変える手法として行動分析が紹介されている。自分を変えなければいけないと思っているので一番気になったのはこの章だった。
行動分析の、基本的なフレームワークが紹介されていた。

・ きっかけ→行動→みかえり→行動
「きっかけ」によって「行動」が起き、行動のあとの「みかえり」が、「行動」に影響を与える。

行動を制御するみかえりとして2つのみかえりが定義されている。
良いみかえりは行動が増え(好子)、悪いみかえりは行動が減る(嫌子)。みかえりが行動に影響を与えるということは、良い行動を行うためには好子を増やすことが大事なのだろう。嫌子が増えると罰を恐れて心理的「非」安全性なチームができあがってしまう。何が好子・嫌子なのかを考えて、できる限り好子を返すことを考えていきたい。

相手の行動を変えるためには自分が変わっていくしか無いと思う。まずは自分が変わっていくしか無いなと思った。感謝をすぐに伝えるや、否定的な言葉を言わないや、具体化した話をするなどできることから始めてみようと思った。

まとめ

  • まずは感謝を伝えるところから
  • 良い行動のためには良いみかえりをする
  • 心理的安全性を阻害している要素をさがしてみよう*1

*1:自分だったらどうしよう・・・