毎年通りお盆で実家に引きこもっているので本を読んでいる。
転職したのでクラウド移行しなくても、触っているのだが積ん読になっていたので読んだ。
架空の中小商社が初めてクラウドを導入するという話仕立てで書かれている。170ページくらいの薄い本なので一気読みができた。
本の大項目は、
- 企画
- 戦略・分析
- PoC(実証実験)
- 設計・移行
- 運用と改善
それぞれのフェーズでも何回も言われているが、この本では本当にクラウドの移行するのが良いか考えることをすすめられる。クラウドがどこでも使われれるようになっているからうちでも使おうとかんたんに考えるだけで導入すると後々辛いことがある。
クラウドに限った話でなく、新しくシステムを作るときにもシステムを移行するときにもクラウドを使う場合でも、オンプレミスの場合でもそれは変わらない。
本書ではクラウドの特性、現状把握の仕方、目的の立て方、実験する理由、移行するための設計、すすめる順番などがわかりやすく書いてある。最後の章の運用と改善についてはとても大事だとクラウドを触っていると思う。クラウドではすぐに新しいサービスがリリースされるし、機能が追加される。その動きに合わせて、システムの改修をしたりアーキテクチャの変更をしたりと止める事ができない。
その為に、定期的に監視しなくてはいけないものがあり、取得したデータをどう使った方が良いかが書かれている。移行が終わりではなく、その後もシステムは使われ続けるのだからここまで書いてあるのはとても助かった。
まとめ
- クラウド導入に限らずシステム移行時に考えなければいけないことがまとまっていた。
- プロジェクトをすすめる際に、早く出すことの重要性やPDCAを回すことが説明されていてわかりやすかった
- PoC で困らないようにいろいろなクラウドサービスを触っていこうと思った。

Azure定番システム設計・実装・運用ガイド オンプレミス資産をクラウド化するためのベストプラクティス (マイクロソフト関連書)
- 作者:日本マイクロソフト株式会社
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2018/09/06
- メディア: 単行本

- 作者:クラウドエース株式会社 吉積 礼敏・他
- 出版社/メーカー: リックテレコム
- 発売日: 2019/04/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)