DMMの組織づくりに関して書かれている本だった。
もともとデータ組織だったり、データをいかに上手く使うのかだと思って手にとってしまったので途中まではあれと思いながら読んでいた。僕が思っていた話はChapter7 に少し書かれているだけだった*1。
Chapter1 データ駆動戦略の全体像を理解する
Chapter2 事業を数値モデルで表現すると予測と自動化ができる
Chapter3 仮説検証を繰り返すことで不確実性を下げていく
Chapter4 強固な組織体制がデータ駆動な戦略基盤を支える
Chapter5 戦略的Unlearnによる組織モデルの構築
Chapter6 組織構造から発生する力学を操作する
Chapter7 データを集約して民主化する
Chapter8 商品レビューをデータ駆動でグロースさせてみよう!
DMM.com の中でサービス開発を行うために何をしているのか?このことについて実例を踏まえながら、データを使っての判断の行い方、組織の作り方についての説明がされている。サービスを作るということで、サービスの企画や目標の立て方、ソフトウェアの開発手法について、データの集め方や使い方などについてなども幅広くふれている。開発についてや組織についての話が多めになっていると思う。
幅広くなっている分、それらを専門的に勉強するためには向かないと思った。
しかし、これからサービスを立ち上げようと思っている人、作ったけどその後何して良いか分からない人には、何をやっていくとよいのか、とりあえずこういうことをやれば良いのかというアイデアが実例つきで得られるので良いのではと思った。
僕としてはデータ駆動で動くために、どうやってデータを集めているかの内容が詳しく書かれていることを期待していた。しかし、それらについてはChapter7 で簡単に用語の説明とデータを活用するために必要なことがサラサラと書かれているだけだったのが残念。
まとめ
- プロダクト開発の全体像を理解するのには良さそう
- サービスをリリースして何を見ているかなどの実例を少しだけ垣間見れる
- 組織開発やチームでのプロダクト開発について広く知識を得るのに役立ちそう
- 作者:ピーター・M・センゲ
- 発売日: 2017/06/21
- メディア: Kindle版
*1:勝手に僕が勘違いしていただけ