クラウドを触っているエンジニアなので読んでみることにした。
目次は以下。
CHAPTER-1 クラウドの概要
CHAPTER-2 クラウドエンジニアの定義
CHAPTER-3 クラウドの世界観
CHAPTER-4 クラウドのユーザ管理と権限設定
CHAPTER-5 クラウドの認定資格
CHAPTER-6 クラウドを試してみる
CHAPTER-7 クラウドを使ったシステムの費用
CHAPTER-8 クラウド上でWindwosを扱う
CHAPTER-9 Infrastructure as Code
CHAPTER-10 クラウド上でコンテナを扱う
CHAPTER-11 マルチクラウド構成
CHAPTER-12 IaaSやPaaSの監視
本書ではクラウドエンジニアをクラウドサービスにおけるシステム設計、構築、運用などを担当するエンジニアをさしている。クラウドエンジニアに求められる技術としては次のようにたくさんのものが紹介されている。サーバー・OS、ミドルウェア、ネットワーク、セキュリティ、プログラミング、監視・運用、障害対応、各社クラウドサービスの知識と経験など。部署に分かれて作業を行っていたことがクラウドになるとできる作業が増えるからか、それに伴い面倒をみないといけないものが増えるように思える。ただ、本書の中にも出てくるがオンプレを使っている経験があればクラウドが分かっていなくても想像がつくことはある。
オンプレの経験が無駄になることはまったくない。
使ってみて思うのは、簡単に変えられるからと言っても最初の設計がやはり大事だと思う。その中でも大事なのはユーザ権限設計とネットワークかなと思っている。そのうちの一つであるユーザ管理と権限についてはCHAPTER-4 で紹介されている。AWS、Azure、GCP のそれぞれでの説明がされている。ここで基本的な考え方を読んでおき、実際にそれぞれのクラウドを使う時に詳しく調べるのが良いと思っている。
いくつかのCHAPTER では実際に試してみることができる箇所がある。無料枠の中で試せる内容ばっかりなので、触ったことない場合はぜひとも試してみるのが良いと思った。結局ハマりどころなどは実際に使ってみないとわからないことが多いので。
監視が大事なのはクラウドだけではないが、クラウドでは特にオンプレでは見なくても良いところも見る必要があったり、見といた方が良いと思うことが多い。利用料もそのうちの1つだと思う。ただ監視項目はいくらでも増やせることができてしまうので、見なければいけないものをまずは定義することが大事なのかなと思っている。それさえ決まってしまえば実装するだけになるので、まずは見るべきものをちゃんと決めることから。
クラウドエンジニアの方向性についてもまとまっていたのでそちらを最後に記載する。